★★★
朝比奈 あすかさんの6話収録の短編集
「初恋」「譲治のために」「メアリーとセッツ」
「官能小説家の一日」「世界裏」「戦うなと彼らは言った」
小説家を主人公にした毛色の異なる短編6篇が収録されています。
どの物語も心の中にモヤモヤ(小さな爆弾)を抱えた女性達の日常が切り取られています。
印象に残ったのは女子高で先輩に恋をした主人公の想いとその後を描いた「初恋」
2歳の息子を女手一つで育てながら官能小説を書く主人公のリアルな日常を描いた「官能小説家の一日」
以前読んだ「人間タワー」の時に感じた、どこか虚無感漂う独特な雰囲気の作品集。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。