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緑の毒/桐野 夏生【レビュー】

★★★★

新刊が出ると欠かさず読んでいる桐野さんの長編小説です。
この作品も桐野ワールド全開です、

主人公は川辺康之、妻あり子なし、39歳、開業医
そして連続レイプ犯。

とにかくこの主人公が悪い奴です。

プライドだけは異常に高く全身高級品を身にまとい妻への不満を抱きながら次々とレイプを繰り返して行く。

普通どんな悪い主人公でも一縷の同情の気持ちが芽生えたりするものですがこの主人公には全く同情の余地がありません。

他の登場人物、主人公の妻、その愛人、そしてレイプされた女性たち
みんなそれぞれに毒を持ち、共感出来る人物が1人も出て来ない所が桐野さんらしいと言えば桐野さんらしい様な気がします。

読んでいて決して気持ちの良いお話ではありませんが登場人物の心理描写が見事で脳内映像でずっと動いていました。

最後まで飽きる事無く、堪能出来た作品です。




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