★★★
中ピ連、榎美沙子をモデルとしたフィクション小説。
1972年にピル解禁同盟「ピ解同」の活動を始めた女性だが、本作で初めてその実情を知る。
物語は塙玲衣子(榎美沙子)に関わった人達への取材形式で進んでいく。
塙の活動を正しい事だと捉えた人もいれば、恨みを抱えたまま生涯を過ごす人もいる。
美しい容姿を持ち、派手なパフォーマンスで時に脅迫めいた事もするが、根底に女性解放への強い想いが感じられた。
SNSのない時代でやり方に難はあったと思うが、1999年、日本でピルが承認された事で、ようやく彼女の願いが届いた事に安堵する。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば