わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

拝啓、本が売れません/額賀 澪【レビュー】

★★★

額賀さん作品を読むのは「ウズタマ」に続き2作目になります。

額賀さん自身が、編集長、書店店長、Webコンサルタント、映画プロデューサー、ブックデザイナーの方達に取材をして「本を売るためにはどうしたら良いのか」を突き詰めて行くエッセイです。

1冊の本が完成するまでの緻密な過程、初版部数が減った事への不安、印税の仕組み、売れる表紙とは、公式サイトの立ち上げetc

今まで当たり前の様に手にしていた数々の本ですが、読了後、これからは店頭に並ぶ本達を見た時、意識は確実に変化すると思います。

182~183ページの額賀さんの「言葉」は温かくて重くて心にずっしりと響きました。
自らを糞ゆとり作家と呼ぶ作者ですが、本に対する潔さと真摯な気持ちが真っ直ぐに伝わる1冊でした。




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