★★★★
横山秀夫さん、初読み。
分厚い上に物語の流れが緩やかな為、平成~令和を跨いで読了まで4日間を費やした。
語彙が豊富で表現力も繊細。
建築がテーマだが、随所にその美しい表現力が反映されていた。
主人公、一級建築士の青瀬が設計し「平成すまい200選」にも掲載されているY邸。
けれど完成したその家には誰も住んでいない。
一家はどこへ?
ミステリー要素とは別に、青瀬と青瀬が探すY邸の施主、吉野淘汰、二人の生い立ちが物語に深みを増していた。
静謐で深みのある人間ドラマを堪能。
平成に逝った、二級建築士で大工の父に想いを馳せながら読了。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞