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ノースライト/横山 秀夫【レビュー】

★★★★

横山秀夫さん、初読み。

分厚い上に物語の流れが緩やかな為、平成~令和を跨いで読了まで4日間を費やした。

語彙が豊富で表現力も繊細。
建築がテーマだが、随所にその美しい表現力が反映されていた。

主人公、一級建築士の青瀬が設計し「平成すまい200選」にも掲載されているY邸。
けれど完成したその家には誰も住んでいない。
一家はどこへ?

ミステリー要素とは別に、青瀬と青瀬が探すY邸の施主、吉野淘汰、二人の生い立ちが物語に深みを増していた。
静謐で深みのある人間ドラマを堪能。

平成に逝った、二級建築士で大工の父に想いを馳せながら読了。




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