★★★
ノスタルジーと哀愁漂う作品。
1995年(平成7年)末永静男監督により制作された『夜、街の隙間』。
監督亡き後、二年後に銀座のミニシアターで一週間だけの追悼上映が行われる。
最終日前日、午後4時50分の回に偶然居合わせた六人の観客の人生と映画のストーリーを行き来しながら物語は静かに展開していく。
『夜、街の隙間』で描かれる内容と六人の観客に共通しているのは、日々の出会いとすれ違い、別れ。
『袖振り合うも多生の縁』
小野寺作品を読むと、人と人との出逢いは奇跡の積み重ねなのだと実感する。
映画と映画館好きには堪らない一冊。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。