★★★
主人公は伍代記念病院の認知症専門病棟、通称「にんにん病棟」で働く医師・三杉洋一。
様々な病気を抱えた認知症の患者を収容する病棟なのだが読む前から医師や看護師の大変さが想像出来る。
認知症で自分の病気を認識出来ない患者と向き合うには並大抵ではない努力が必要なのは言うまでもないが、そこに患者の家族の言い分が加わればストレスは更に倍増するだろう。
時にブラックジョークを織り混ぜながら物語は展開するが現場の過酷さがリアルに迫る。
途中で登場する小説家・坂崎は中途半端な印象。
認知症小説として絞った方が重みを感じた様に思う。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば