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ヨモツイクサ/知念 実希人【レビュー】

★★★

身の毛もよだつ恐ろしさに震えた。

北海道の旭川に位置するアイヌの人々が怖れてきた禁域、『黄泉の森』。

悪い神様が住んでいると言われるこの場所で、次々と起きる不可解で凄惨極まりない事件。
敵は人喰いヒグマか人間か、それとも未知なる生物か。

冒頭から一気に引き込まれ、最終章で繰り広げられるバトルの壮絶さに息を呑む。

物語の鍵となる『ベクター』の正体を推理しながら読み進め、迎えたあの瞬間は驚愕のち戦慄。
黄泉の森に足を踏み入れたら最後、決して後戻りすることは出来ない。

バイオ・ホラーに伝承とミステリーを融合した恐るべき一冊。




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