★★★★
第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作品。
読み応え十分な作品だった。
読み始め、新聞社内の登場人物が多い事と、先が読めない展開に苦労したが中盤以降どんどん面白くなっていった。
人間をウィルスと定義し、自分をワクチンと名乗る男が起こした連続殺人事件。
ワクチンVS主人公・一本木 透の新聞紙上で繰り広げられる攻防戦。
終盤に向かって次々に明らかになる真実。
これでもかと言う二転三転ぶりに翻弄されるが、それすらも気持ち良い。
そして最後まで読み終え、今一度タイトルを見た時、作者の言いたかった事が全て伝わり胸に沁みる。
上質なミステリーを堪能した。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞