わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

老人ホテル/原田 ひ香【レビュー】

★★★

ぐわぁ、希望が見えるラストを想像していたら、まさかの結末に口あんぐり。

主人公は生活保護を受給する大家族の元、七番目の末っ子として生まれた日村天使(エンジェル)。
父親も父親だが、自堕落で子供の事に無関心な母親はまさに毒親の典型。

家を出た天使は、以前キャバクラで出逢った不動産投資家の綾小路光子に近づく為、訳あり老人達が暮らす、古びたビジネスホテルで働き始める。

世間知らずで無知だった天使が、光子からお金に関するノウハウを学び素直に実践していく姿に感動すら覚える。

それなのに…
天使って名ばかりかい。

苦さが残る読後。




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