わたしは栞を挟まない|四つ葉の読書ブログ

すぐ死ぬんだから/内館 牧子【レビュー】

★★★

高齢者にとって免罪符とも言うべきセリフ「すぐ死ぬんだから」
この一言を口にすれば周りの者には(しょうがない、大目に見るか…)と言った感情が生まれ、そして口にした方は(しめしめ)と思い惰性で楽な方へと流れて行きやすい。

しかしこの物語の主人公である78歳の忍ハナ(おしはな)は美しさや若さを保つ努力を怠らないばかりか切れ味鋭いツッコミをするバイタリティに溢れた中々の人物だ。

自慢の夫、岩造と平和に暮らしていたが岩造が倒れた事から物語は急展開して行きます。
夫の秘密、友人問題、息子夫婦の生活、様々な困難を乗り越えながら更に逞しくなって行くハナさんに元気を貰えます。

人生100年の時代になった今、品格のある衰退を目指して意識して生活して行こう。
「すぐ死ぬんだから」は言わない様に心したい。
そして「すぐ死ぬんだから」こそ、毎日を大切に過ごして行こうと思える作品。




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