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十戒/夕木 春央【レビュー】

★★★★

なんてこった。

本作は枝内島を舞台に繰り広げられるクローズド・サークルミステリー。
『方舟』ほどの閉塞感はないが一人、また一人と死者が出て、読者の脳内は犯人の予想で一杯になるはずだ。

馬鹿馬鹿しささえ感じる犯人からの荒唐無稽な要求。
その要求に従わなければ島内にある爆弾がスイッチオンされる。

六人は無事に島を脱出する事が出来るのか、そして殺人犯の正体は?

脳内でロジックを組み立てていたが終盤は反転に次ぐ反転。
やはり!と思ったのも束の間、ラスト二頁の告白と、最後の言葉で既視感に襲われる。

これは紛れもないサイコパス小説。

<ネタバレサイト>
https://jikkai.kodansha.co.jp/




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