★★★
「変半身」「満潮」の2話収録。
前作『生命式』で感じたグロテスクさはなく、きっちりと読む事は出来たが、村田沙耶香ワールドをきっちりと理解する事は難しい。
「変半身」は架空の島・千久世島を舞台に繰り広げられる怪しい儀式と、これまた怪しい島の歴史が描かれている。
残酷さとエロとファンタジーにユーモアが融合されている様な感じで、頭であれこれ考えず感覚で味わうような作品。
ポーポーポーが後を引く。
「満潮」はある事に挑戦する夫婦の物語なのだが、エロかと思えばそうでもなくどこか哲学的な香りがする。
本作もクレイジーぶりは健在。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。