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線路は続くよどこまでも/山田 千紘【レビュー】

★★★

人間の生命力の強さを感じる作品。

装丁の写真、笑顔の青年は著者である山田千紘さん。
20歳の時に駅のプラットホームから線路に転落し、利き手の右腕と両脚を失う。
それだけで、どれ程の絶望を味わったのか想像に難くない。

だが、この作品からは殆ど暗さを感じない。

一時は自死も考えた山田さんが、退院三ヶ月後には車の免許を取得し就職。
一人暮らしを始め、自炊し弁当を持参。

持って生まれた性格もある故に、皆が皆、同じ様に出来るとは限らない。

けれど、周りの人達に感謝しながら、前向きに生きる事を決意した彼に勇気を貰える人は多いはずだ。




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