★★★
明野照葉さんの文庫書き下ろし作品。
タイトルから魔性=女性をイメージしていたが本作は魔性の男・永山晃に惹かれ落ちて行く女性・志穂子の物語。
うーむ。
元バンドのボーカルで、今は不動産業を営む晃。ちょっとばかり顔と声が良いだけで魔性の要素が全く感じられないのが残念。
怪し過ぎる言動に加え、どこからどう見てもクズ男。
周囲の反対を押し切りこんな男に惹かれる志穂子の気持ちが全く理解出来ない。
プロローグで昭和23年の東京が描かれているのでオチは想像出来たが、ラストでスッキリ繋がった。
サスペンスから最後は家族小説の様な趣に。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。