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柴門ふみさんのエッセイです。
・だって女ですもの 10編
・結婚と離婚の間 7編
・オトナのお作法 11編
・恋の悩みは一生続く 7編
・本物の「オトナ」論 9編
全部で44のエッセイが収録されています。
漫画も良いですが柴門さんのエッセイもとても読みやすく共感出来る事柄がたくさんありました。
特に「女が女と絶交する時」は今まで私が数年悩み続けていた事がスッキリと解決出来ました。
今まで仲が良かった友達と縁が切れた時、いつも自分を責めていましたが「人間アレルギー」と言う言葉に深く納得。
私の場合
・ライントーク・カカオトークの会話をスクリーンショットして、ばらまく
・人を嵌める
・毎日の様に深夜に電話を掛けて来ては長話をする
・病院へ入って来た救急車を写メする
などの友人達の行動にどうにも我慢が出来なくなり縁を切りましたが、「人間アレルギー」と思えば縁がなくなって自分の身体には良かったんだと思わせてくれました。
そして自分だけじゃない事にも安堵する事が出来ました。
その他にも「女友達との付き合い方」「平気で嘘をつく女」
「女の脳は冷凍庫」「悪口との上手な付き合い方」「贈り物の憂鬱」など
どのエッセイもなるほどと思え共感出来る内容で楽しく頷きながら読めました。
余談ですが、私の知人Tさんが福岡から愛知に遊びにいらしたOさんにお土産にコーヒーを差し上げた所、それを渡されたOさんが
「私、コーヒーは嫌いで飲まないから」とおっしゃり、その品がしばらくの間ホテルのベッドの上に放置される場面を見た事があります。
(私とTさんはOさんとは初対面、Oさんに栄にある店に連れて行って欲しいのでホテルに迎えに来て欲しいと言われました)
しばらくの間、3人の沈黙状態が続き、ホテル内の部屋は嫌な空気で一杯です。
その場に同席していた私はいたたまれなくなり、上手い解決方法も見いだせず困り果てていました。
その後、Oさんは荷物の片づけを始めましたがその間もTさんが渡した贈り物のコーヒーはベッドの上に放置されっぱなしです。
結果、渡したTさんが「ご家族にでもあげてください」と言い、Oさんが渋々スーツケースにしまうと言う事になりました。
ちなみにコーヒーはスティックタイプの紙箱で大きな物ではなくスーツケースに入れても場所を取ったりしない大きさでした。
とてもハッキリ物を言うOさんでしたが、その方にはぜひ「贈り物の憂鬱」を読んで自分のした行為が礼儀知らずで思いやりに欠けた行動であった事に気付いて欲しい物です。
もちろんTさんはかなりショックを受けていらっしゃいました。
初対面で雨の中往復3時間掛けて会いに行った結果がこれでしたから。
良かれと思って選んだお土産に「嫌い」と言われ、Tさんも私も返す言葉が見つかりませんでした。
私とTさんよりも年上で還暦を過ぎていらっしゃる十分オトナの世代の方です。
このOさん、私はずっと日本人だと思い込んでいましたが、翌日東京でOさんと食事をした知人のSさん曰く「Oさんは在日韓国人なのでキツイ性格でハッキリ物を言う方」だと言う事でした。
Sさんも私から見れば相当キツイ方なので、(本人もドSと認めるくらい)どこの国かと言う事は関係なく、「人」としての性格だと思います。
人からの好意ある贈り物を「コーヒーが嫌い」とはっきり口にするのは、今までに見た事も聞いた事もない経験でした。
私自身も中身が中々年齢に追いついていかない現状ですが、このエッセイを読んできちんとした分別のあるオトナになりたいとつくづく思いました。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
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