★★★★
タイトルも装丁も、そして序章から既に不審な空気感が満載。
主人公は都内の自宅で校閲の仕事をしながら夫と息子、義母の4人で暮らす折尾里佳子。
ある日、行方知れずだった夫の兄が現れ、それ以降、不穏な出来事が相次いで起こる。
癖のある義母、能天気に見える夫、不可解な言動をする義兄の優平、個性が強いママ友、全員が怪しく見えるが、強引に家に居つき、五歳の息子・洸太に近づく優平には特に嫌悪を感じる。
イヤミスの雰囲気を漂わせながら物語は進行するが、最後は想像していなかった事実に衝撃を受ける。
予想の上を行く結末にしてやられた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。