★★★
「わたれない」「ながれゆく」「ゆれながら」「ひかるほし」
4話収録の短編集。
それぞれ、シチュエーションは全く異なるが、全話に共通して登場するのは『川』。
いつのまにか自身に植え付けられた性別による役割や、息苦しいまでの固定観念。
その理不尽な思いを掬い上げ、縛りから解放してくれるような筆致に、心が少しずつ軽くなって行く。
遠いように見えて向こう岸までは、勇気を振り絞ればあっと言う間。
いつもの見方、考え方を少し変えて頭をやわらかくすれば、いつだって前へ進む事は可能だ。
自分を変えたい、変わりたいと思った時が決断の時。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。