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赤い雪/甲斐 さやか【レビュー】

★★★

2月公開映画の原作本。

30年前ある村で雪が降り続く中、一人の少年が忽然と姿を消してしまう。

その少年・卓巳の兄である白川一希が、誘拐事件を追う記者の木立省吾と、容疑者の娘である江藤早百合と接点を持つ事で曖昧だった記憶が明らかになって行く。

165ページと言う少ない文字数の為、登場人物達の細かな設定や、少年時代の心理描写などが少なく、ラストに明かされる真実に驚きはするもののストンと落ちないのが残念だ。

早百合の母親の江藤早奈江についても、もっと掘り下げて欲しかった。

雪で覆われた閉塞感とほの暗さを感じたサスペンス小説。




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