★★★
小林麻央さんが若くして亡くなられた事に悲しみが深くこの本を読んでみたいと思いました。
著者である大津秀一(おおつ しゅういち)さんは終末期がんの患者さん2千人に寄り添ったお医者様と言う事です。
全205ページで活字も大きく33の項目で構成され、難しい用語なども一切ないので、とても読みやすかったです。
33の項目ですが大きく分けて
・社会編 13項目
・思考編 12項目
・人間関係編 8項目
この3つに分類されています。
「何も残さなくていい」「SNSの呪縛から逃れる」
「メディアと距離を置く」「別れの悲しみをふりきる」
「お金だけを求めない」「家にしがみつかない」
「比較をやめる」「死の恐怖を消す」
「子供を遠くから眺める」「嫌われることを恐れない」
など最初に目次を見ただけで自分の気になる事柄がたくさんありました。
実際、死を間近にした33人の本当の声や気持ちが書かれているので
時に切なく時に悲しみを感じながら読み進めて行きました。
33人の方々は年齢も性別も様々、家庭環境や職業、家族構成も色々で
もし自分がこの方の立場だったらどう思うだろう、そしてどう行動するだろうと考えてしまいました。
死を目前にした方達の最後が描かれていますが、想像していたよりは淡々と描かれています。
全編を通して感じた事は、死が間近になった時、日々縛られていた日常の執着を捨て
解き放された穏やかな気持ちで生活する事、生きて行く上でのアドバイスを頂きました。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。