★★★
めんどくさい。
この物語の主人公、税理士事務所で働く恋愛経験ゼロの24歳、駒田万智子は、ひたすらめんどくさい。
自分を選ばれし者ではないと言い切り、外見も自分自身にも自信を持てない。
かと言って謙虚なのかと思えば、他人に対して「許せる」発言をしたりする。
本人も自覚していない傲慢さの原因は、全て凝り固まった思考と自身の世界の狭さにある。
出逢った人達に揉まれ、少しずつだけど小さかった世界に広がりが生まれ、自分自身や他人を大切に思える様になる。
イタくて拘りが強くて不器用で、それでも憎めない万智子と早田の未来に幸あれ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞