★★★
過激なタイトルだが内容は至って大真面目。
どこにでもいそうな母と息子の関係を描いた家族小説。
両親が遺した鎌倉の家で一人暮らしをしている75歳の晴恵の元に「死ね、クソババア!」と捨て台詞を残し家を出て以来、ほとんど音信不通だった息子・達彦が55歳で舞い戻って来た。
それも離婚を宣言して。
こんな暴言を吐く息子、とんでもない奴だと思っていたら学業優秀、研究に全てを捧げ、良き妻と娘にも恵まれ、お洒落なマンション住まい。
では何故?
子どもがいくつになろうが母親の心配は尽きない。
互いの事情を知り歩み寄る姿にラストはほろり。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。