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オカシナ記念病院/久坂部 羊【レビュー】

★★★

「赴任」「臨終」「自由」「検診」「青年」「嫌煙」「縮命」「離任」
8話収録の連作短編集。

主人公は、離島の医療を学びに『岡品記念病院』にやってきた研修医の新実一良。

このオカシナ記念病院では患者が求めなければ重症でも治療を施さない。

リアルな現実世界では、定期的な検診や人間ドッグの推奨、早期発見の意義などが、これでもかというくらい唱えられているが、それとは真逆とも言える方針がフィクションでありながらメッセージ性を持って伝わって来る。

『出来るだけ何もしない医療』『患者の意志を尊重した程良い医療』など常識が覆される。




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