わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

コロナと潜水服/奥田 英朗【レビュー】

★★★★

「海の家」「ファイトクラブ」「占い師」「コロナと潜水服」「パンダに乗って」
5話収録の短編集。

ありふれた日常、その中で起きる不思議な現象がユーモア溢れる会話と軽快な文章で綴られ、あっと言う間に奥田ワールドに引き込まれる。

悩んでいる人、心が弱っている人に奥田さんは優しい。
ファンタジーの体を成していても5話それぞれに優しさが潜んでいて、1話読む毎に気持ちが解れコロナ禍で疲れた心に温かさが沁みこむよう。

どの作品も決して派手ではないけれど穏やかで幸せな気持ちを味わえる。

こんな時代だからこそ読みたいラブファンタジー。




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