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能面鬼/五十嵐 貴久【レビュー】

★★★★

エゴにまみれた人々が織りなす地獄絵図のような作品。

物語は名門大学のサークル「ヒートウェーブ」の新歓コンパで新入生が急性アルコール中毒で死亡した場面から始まる。
参加していた8人のメンバーは、自己保身の為に死因を偽装。

それから1年後、メンバーに届いたのは一周忌法要の案内状。

もうこの時点で嫌な予感しかしない。

携帯の電波も届かない岡山県の奥深い山中に佇む都睦寺。
このクローズド・サークル内で繰り広げられる行為は凄惨そのもの。

自己保身に走った大学生らの罪は重いが、復讐の域を超え、常軌を逸し、鬼と化した者達に戦慄する。

※143頁 最終行
誤 操り人形にように
正 操り人形のように




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