★★★★
過去数々のエッセイを読んで来たがその中でも一番凄惨な内容だった。
感情の起伏が激しく暴力を振るう父親と、娘に過剰な期待を抱く母親を両親に持つ著者。
この母親のエピソードには声を失う。
マンション6階から飛び降り自殺を計った著者。
運ばれた入院先の病院で母親の口から出た言葉は、それまで費やした学費の事と世間体。
鬱、自殺未遂、精神科入院、援助交際、悲惨な経験を重ねた著者だからこそ伝わって来る思いがある。
『人間は失敗する生き物、誰もが加害者であり被害者、「フツウ」な人間はこの世に一人もいない』
生きる勇気を貰える指南書。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。