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虜囚の犬/櫛木 理宇【レビュー】

★★★

『虎を追う』が良かっただけに大きな期待を抱いて手にしたが、いかんせん登場人物の多さと、複雑な構成、残虐な描写、口汚い言葉に辟易してしまい読了まで3日間を要した。

安ホテルでめった刺しにされ死体となって発見されたのは、元家裁調査官の白石がかつて担当した少年・薩摩治郎。
治郎の自宅を訪ねると、そこには監禁・虐待された女性が。

気持ちの休まる時がなく、惨たらしい描写が続く。

次々と登場する人物は皆一様に病んでいて、毒を撒き散らし、どの人物も怪しく思えて来る。

皆を操る黒幕の正体が判明した瞬間、深過ぎる闇と歪さに驚愕する。




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