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同志少女よ、敵を撃て/逢坂 冬馬【レビュー】

★★★★

「戦いたいか、死にたいか」
外交官になりドイツとソ連の橋渡しをし世界を平和にしたいと夢見ていた少女に突き付けられたこの問いは究極であまりにも残酷だ。

だが、母をドイツ軍に惨殺された彼女は復讐の為に一流の狙撃兵になる事を決意する。

実在した戦争と人物が盛り込まれている事で緊迫感と臨場感が半端ない。
一度その戦場に入ったが最後、試行錯誤は許されず、一瞬の逡巡が死を招く。

志を共にした女性兵士達の引き金を引く姿が脳内映像となって駆け巡る。

彼女達の壮絶な戦いを通して戦争の愚かさ、無意味さを改めて学び命の尊さが胸に刻まれる。




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