わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

後悔病棟/垣谷 美雨【レビュー】

★★★★

最近ハマって読んでいる垣谷 美雨さん

誰もが、あの時ああしていたら、こうしていればの
「タラレバ」はあると思います。

まして死期が近づいている人であれば尚更の事
人生の節目節目での心残り、後悔は存在します。

この作品では人生をやり直せる不思議な聴診器が登場します。
一見、ファンタジー小説の様でありながら、自分が選択しなかった方の道を疑似体験出来
そして自分自身が選んだ道で良かったんだと素直に思わせてくれるヒューマンドラマの様な物語です。

それぞれの患者の人生と共に空気が読めなかった医師、早坂ルミ子が
前を向いて進んで行ける様な前向きな内容となっていて読後感も良かったです。

自分自身も過去に選んだ選択を振り返り、又日々の「タラレバ」を考える時
結局その時に選んだ道で正解だったんだろうと思わせてくれる1冊です。

巻末のよしだのぶこさんの「解説」もとても良かったです。




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