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怪談小説という名の小説怪談/澤村 伊智【レビュー】

★★★★

「高速怪談」「笛を吹く家」「苦々陀の仮面」「こうとげい」
「うらみせんせい」「涸れ井戸の声」「怪談怪談」
7話収録の独立短編集。

夏と言えば怪談、怪談と言えば夏。
それぞれの物語は猛暑の夜に読むのにピッタリ。

絶叫系ホラーより心理的恐怖を感じるものが好みなので、お気に入りは現代の社会問題を取り入れつつ、どんでん返しが楽しめる『笛を吹く家』。
これは見事に騙された。

『こうとげい』はその実態が掴めないからこその恐怖にゾクゾクする。

『うらみせんせい』はホラーだが人間の怨み辛みがリアルで恐ろしい。

澤村沼に嵌ると抜け出せない。




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