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団地のふたり/藤野 千夜【レビュー】

★★★

「山分けにする」「お兄ちゃんって最後に呼んだのはいつ?」「捨てられないふたり」
「空ちゃんはいつだっていいよって言ってくれた。」「出られない、いや、出たくない」
5話収録の連作短編集。

同じ団地に住む50代、独身、幼馴染の二人。
なっちゃんこと桜井奈津子とノエチこと太田野枝の緩い日常が描かれる。

ノエチは非常勤講師、かたやなっちゃんはフリマアプリの売り上げで生計を立てている。

特別な事は何ひとつ起こらない。

買い物に行ってご飯を用意してこたつで過ごす。
時には二人で協力し近所の網戸を張り替える。

刺激ゼロ、悠々緩々な物語。




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