★★★
第42回すばる文学賞受賞作品。
「箕島家」は硝子職人の父、 母、三人の娘、鏡子・祐子・純子の五人暮らし。
しかし工場で働く以外は縁側から動かず、家族を見ようとしない父はいつの間にか「箕島家」からとり除かれてしまう。
父がいなくなった途端、母に笑顔が増え、腰痛と肩こりが治り、心労が治まった。
物語は知的障害を持つ純子の目線で繰り広げられて行く。
純子の目に映る父や母の描写は独特だが、時に真理をついていてドキッとさせられる。
全体的に淡々と落ち着いた空気感の中で描かれたある家族の物語。
独特な雰囲気なので好みは分かれそう。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば