★★★
テーマは児童虐待。
小学5年生の椎名きさらは母親から日常的に〈水責めの刑〉と称した虐待を受けている。
それは「躾」とは名ばかりのストレス発散であり、無抵抗な弱い者に向ける暴力だ。
けれど母親の事が大好きな子供は、それすらも愛情だと思い込みマインドコントロールされているなど露程も考えない。
虐待を繰り返す母親に強烈な怒りを覚えていると終盤からの怒涛の展開に衝撃を受ける。
一気にミステリー要素が強くなり驚きの連続だ。
しかしどんな言い訳を並べようと親殺しまで追い詰めたのは親だ。
この世から虐待の文字が消滅する事を切に願う。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば