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あの子の殺人計画/天祢 涼【レビュー】

★★★

テーマは児童虐待。

小学5年生の椎名きさらは母親から日常的に〈水責めの刑〉と称した虐待を受けている。
それは「躾」とは名ばかりのストレス発散であり、無抵抗な弱い者に向ける暴力だ。

けれど母親の事が大好きな子供は、それすらも愛情だと思い込みマインドコントロールされているなど露程も考えない。

虐待を繰り返す母親に強烈な怒りを覚えていると終盤からの怒涛の展開に衝撃を受ける。
一気にミステリー要素が強くなり驚きの連続だ。

しかしどんな言い訳を並べようと親殺しまで追い詰めたのは親だ。

この世から虐待の文字が消滅する事を切に願う。




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