わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

なくしたものたちの国/角田 光代【レビュー】

★★★★

いつもの角田さんの小説とは180度異なる作品です。

1 晴れた日のデートと、ゆきちゃんのこと
2 キスとミケ、それから海のこと
3 なくした恋と、歩道橋のこと
4 さようならと、こんにちはのこと
5 なくしたものたちのこと
の5つのお話が収録されたファンタジー色溢れる小説です。

姿をかえ、かたちをかえ、わたしたちはまた出会う。
出会いと別れ、生きることのよろこびとせつなさ。
松尾たいこさんが描かれるイラストと角田さんの文章で
素敵な大人の絵本の様な雰囲気の1冊に仕上がっています。

読んでいてとても懐かしく

(ああ、子供の頃こんな風に感じた事があったな)

としみじみとした気持ちになりました。

心がほわっとする1冊です。




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