わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

わたしの美しい庭/凪良 ゆう【レビュー】

★★★★

統理・百音・桃子・路有・基
喪失を経験した5人の救済の物語。

「わたしの美しい庭 Ⅰ」「あの稲妻」「ロンダリング」「兄の恋人」「わたしの美しい庭 Ⅱ」
5話収録の連作短編集。

琴線に触れる言葉が散りばめられていて、心が解きほぐされる様な読書時間だった。

統理と百音、路有が住んでいるマンションの屋上庭園に佇む縁切り神社。
そこを訪れる生きづらさを抱えた人達。

正体の見えぬ世間や、思い遣りと言う言葉を盾にした悪意に苦しむ必要なんてない。

幸せの形なんて1つじゃないし血縁や性別を超えた愛があって良い。

読後は優しさに包まれる。




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