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ハンチバック/市川 沙央【レビュー】

★★

第128回文學界新人賞受賞作品で、第169回芥川賞ノミネート作品。

本作は自らも重度の障害を持つ市川沙央さんが、重度障害者を主人公に描いた作品。
内容に共感する事は難しかったが圧倒的な熱量を感じた。

主人公・重度障害者の井沢釈華は、両親が遺したグループホームの十畳の自室から、あらゆる言葉を送りだす。
ハプバ記事と呼ばれる釈華の原稿は過激で、Twitterで呟く言葉もぶっとんでいる。

健常者には到底理解できない釈華の願いは、自らを『ハンチバック(せむし)の怪物』と呼ぶ彼女の生の確認作業であり魂の叫びのように思えた。




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