★★★★
数行読んだだけで加納さんの紡ぐ優しい物語世界に包みこまれる。
そして私は加納作品が本当に大好きな事を再確認した。
本作は『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』に続くシリーズ第4弾で20年ぶりの最新作。
たのもしい先輩犬・ワンと、ゼロと名付けられた仔犬、思い遣りに溢れた家族。
お隣の白い大型犬、網戸にめりこむ幼き日の玲奈。
言葉と同時に彼らの映像が脳内に流れ込み、とても幸せな気持ちになった。
『いつかの岸辺に跳ねていく』の徹子を思い起こさせる描写もあって心弾む。
特別大きな事は起きないけれど、穏やかな日常が愛おしくなる。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞