わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

1(ONE)/加納 朋子【レビュー】

★★★★

数行読んだだけで加納さんの紡ぐ優しい物語世界に包みこまれる。
そして私は加納作品が本当に大好きな事を再確認した。

本作は『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』に続くシリーズ第4弾で20年ぶりの最新作。

たのもしい先輩犬・ワンと、ゼロと名付けられた仔犬、思い遣りに溢れた家族。
お隣の白い大型犬、網戸にめりこむ幼き日の玲奈。

言葉と同時に彼らの映像が脳内に流れ込み、とても幸せな気持ちになった。

『いつかの岸辺に跳ねていく』の徹子を思い起こさせる描写もあって心弾む。

特別大きな事は起きないけれど、穏やかな日常が愛おしくなる。




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