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行方/春口 裕子【レビュー】

★★★★

春口裕子さんの長編小説です。

山口妙子(やまぐち たえこ)の3歳になる娘、琴美が公園で忽然と姿を消し
妙子は悲痛な思いで行方を捜します。
いなくなったとき見てくれていたはずのママ友を問い詰めても奇妙な答えが返ってくるばかり…

今回も春口さん独特の不穏な空気感が冒頭から如実に表れて、一気に物語に入り込み琴美の「行方」と小説の「行方」が気になり一気読みでした。

ママ友の星野朱里(ほしの あかり)娘の恋文(れもん)を初め、癖のある登場人物がたくさん登場し、途中から推理的要素も含まれ、飽きる事無く最後まで読めました。

内容的には以前にも読んだ事がある様なありふれた部分もありましたが人物描写が丁寧に描かれていたので感情移入も出来、読後感も良かったです。




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