★★★★
「ラインのふたり」「カシさん」「姉といもうと」「駐車場の猫」
「米屋の母娘 」「一等賞」「スナック墓場」
7話収録の短編集。
著者初の単行本デビュー作となる本作は演歌かムード歌謡を思わせる様なタイトルと暗めの装丁だが全体におかしみ漂う作風で、随所に今村夏子さんに近いテイストが感じられた。
大きな事件や事故が起きるわけではなく、どれも日常のひとこまを切り取っているけれど、ちょっと変だったり、凄く変だったり、結末が結末ぽくなかったり、何これ?的なヘンテコぶりが炸裂していて、思わず噴出すシーンもある。
これ結構好きかも。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。