★★★★
いつも温かな余韻を残してくれる寺地作品だが、本作もとても良かった。
沖縄で男の人と暮らすと言い残し、一人息子の朔を置いて出て行った妹の鈴菜。
姉の椿は二歳になったばかりの朔と二人で暮らす事になる。
勉強も苦手で内にこもる朔は幼稚園でも小学校でも上手くやれず、決して育てやすい子とは言えない。
主人公の椿の目を通して、世間で言われる「良い子」の意味を考えさせられる。
大人だって迷ったり失敗したりを繰り返す。
子どものうちから上手くやれなくたって大丈夫。
あなたを信じて理解してくれる人は必ず存在する。
一歩一歩ゆっくり進んで行けば良い。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞