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毒をもって僕らは/冬野 岬【レビュー】

★★★

第11回ポプラ社小説新人賞受賞作。

尿路結石で入院していた病院で16歳の誕生日を迎えた高校生の木島が出逢ったのは、余命いくばくもない少女・綿野詩織。

期待に胸膨らませていた高校生活は尿路結石で無残に打ち砕かれ、いじめの対象となる木島。
少女に「この世界の薄汚い不幸せな事を私に教えてくれないか。」と声を掛けられた事で二人の歪な関係が始まった。

訳ありイケメン男子・斉藤と、親からの重圧で暴走する女子生徒・矢野を巻き込んで、物語はとんでもない方向へ進む。

必死さ故に生まれる余裕のなさと他人へ向く悪意。
強力な毒に遣られた。




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