★★★
『気がつけば地獄』でハマった岡部えつさん。
本作もなかなかの地獄だった。
大人気エッセイストの中井ルミン。
オンライン・サロンを主催するほどの人物だが、彼女に向けられる印象は天と地ほどの開きがある。
神のように崇める人もいれば、悪魔と言い切る人も。
16人の証言とルミン自身が語る言葉で、少しずつ見えて来る本性。
ああ、これは関わってはいけない人だ。
息を吐く様に嘘をつき、優しい言葉で相手を操りながら不幸へと導く。
彼女自身がその嘘さえも真実のように思い込んでいる様でゾッとする。
多面性云々ではなく間違いなく怖いトモダチだ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞