★★★★
韓国人女性作家によるサイコサスペンス。
根底にあるテーマは再生だが猟奇的な展開がスリリングで常に緊張感を伴い背筋が寒くなる。
1995年6月4日、別々の場所で起きた二件の軟禁事件。
被害者は同じ小学校に通う9歳の少女、チョン・ヨヌとユシン。
無事に生還した二人だったが軟禁中の記憶を失ってしまう。
ヨヌの軟禁シーンは息苦しさを覚えサイコパスな誘拐犯に震える。
封印していた辛い記憶が蘇り、明らかになって行く真実から目が離せない。
合間に挟まれる挿絵も不気味で恐怖が倍増する。
この物語を面白いと言うと語弊はあるが十分楽しめた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。