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楽園の楽園/伊坂 幸太郎【レビュー】

★★★

伊坂幸太郎さんのデビュー25周年記念書き下ろし作品。

五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の3人が、人工知能の開発者が残した巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る旅に出る。

言わずと知れた西遊記をオマージュしたものでネーミングが楽しく、SFとファンタジーを融合させたような物語。

100頁程の作品で、所々に個性的でインパクトのある挿絵が挟まれる。

大人の童話の雰囲気を醸し出しつつ、意外と内容は深い。

数多の感染症や自然災害、大地震、飛行機墜落事故を例に出しながら、人としての本質を問われる哲学的な一冊。




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