★★★★
「語らない少年」「ギトモサイア」「リピーター」「希望の音」4話収録の連作短編集。
復讐法を描いたデビュー作『ジャッジメント』は強烈なインパクトと印象を残した。
そして本作でも著者は現代社会の問題に立ち向かっている。
命の危険を感じた時に起動させると児童救命士がかけつける『ライフバンド』
実現するとどんなに良いだろう。
毎日のようにニュースになる虐待、いじめ。
お腹を痛めて産んだ我が子を愛せない母がいる。
大人でも間違う事はある。
けれど子供のSOSに目を向け、手を差し伸べ、救う事が出来るのもまた大人なんだ。
一筋の希望が見える良書。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。