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腐芯/朝野 にわ【レビュー】

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腐芯 [ 朝野にわ ]
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★★★

第18回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した本作。

八月二日に発見された遺体は、連日の猛暑にも関わらず全く腐乱していなかった。

帯には「腐っていないのは“遺体”だけだった」とある。
では、腐っていたのは何なのか。

被害者は認知症を患う昭和気質の高齢男性。
次男夫婦と同居していたが、この夫婦も癖が強く、読者はまず彼らを疑うだろう。

読み進めると、思い込みや偶然が重なって生まれた悲劇に胸が痛む。

人には多面性がある。

腐敗した心が悪意へと姿を変え、誰かを操る強かさを持つこともある。
そんな人間の側面にゾッとする読後だ。




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