★★★
長岡さんの最新作は長編医療ミステリ。
長編といっても頁数にして246頁とコンパクトに纏められていて無駄な描写がなく読みやすい。
物語の舞台は刑務所のすぐ隣にある総合病院。
優秀な脳外科医・尾木敦也がクモ膜下出血で搬送されて来た死刑囚・定永宗吾のオペをする場面から物語は展開していく。
手術は無事成功するが助けた患者は6年前、自分の両親を殺害した人物だった。
命を救う医師と命を奪った犯人の行末は…。
登場人物が少なくミステリ好きな人であれば真相は予想出来るはず。
重厚さを期待すると物足りないが、程よい緊張感を楽しめる一冊。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」