★★★
『あの日の交換日記』『十の輪をくぐる』でハマった辻堂ゆめさん。
今回のテーマは無戸籍問題。
殺人未遂事件の容疑者の後を追い辿り着いた場所は戸籍のない者達が隠れ済むコンテナ。
外の世界と断絶されたこの狭い世界をユートピアと呼ぶ無戸籍者達。
1996年に起きた『鳥籠事件』の被害児童はこのユートピア内の兄妹なのか、ミステリーを絡めながら物語は展開していく。
惹かれるテーマで文章も丁寧だが、所々不自然さとリアリティのなさを感じ、読み進めるのに難儀した。
殺人未遂事件と誘拐事件、両方に隠された真相も現実味がなく物足りない読後。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。