★★★
実際に起きた7つの殺人事件を収録した短編集。
あまりにもハードな内容に胃がキリキリと痛む様な読み心地だったが、いつ自分の身に降りかかってもおかしくはない内容だった。
介護、引きこもり、貧困、精神疾患、虐待とそれぞれ殺人に至るまでの経緯は違えども、自分が死ぬか、相手を殺すかしないと終わらない極限状態が手に取る様に伝わって来る。
どう考えても被害者の様に思える加害者から、反省の色が全く見えない許しがたい加害者までと様々だ。
たらればを言えばキリがないけれど、どこかの段階でストップが掛かる様な公的支援の充実を待ち望む。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。