★★★★
全作品読んでいる小池真理子さんの長編小説です。
大学院生・白石珠が講義の中でジャン・ボードリヤールの書籍のある一文に魅了される。
それをきっかけに「文学的・哲学的尾行」が始まりそのターゲットとして近所に住む50代男性石坂、その不倫相手が選ばれる。
かつて読んだ事がない斬新な内容で、派手な盛り上がりはないけれど登場人物の描写が丁寧で最後まで興味深く読み進める事が出来ました。
今までの小池さんの作品とは色が違い面白く読み応えがありました。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。